岡本眞ブログ
2013.08.10



今回は「対話する漱石–坊っちゃん、門、明暗を読む」内田道雄先生(東京学芸大名誉教授)
「科学3題:ブラックホール・太陽・核融合」一丸節夫先生(東大名誉教授)
「古典主義とロマン主義~かたちとこころ~」香山壽夫先生(東大名誉教授)
の3講座を聴講しました。

それぞれに興味深いものでしたが、何よりも感銘を受けたのは、講師陣です。その界の権威でありながら誠心誠意な語り方、教壇での真摯な立ち振る舞い、親しみやすいお人柄です。決して偉そうな態度や口調ではなく、そうかといって自分の今までの研究成果や理論体系には毅然とした自信が漲っていて、聴く者になんともいえないオーラーを印象づけるのです。
あ~あ、やはり世界を代表する研究者とはこのような魅力というか人を引き込む力を持ち合わせているんやなあ~と感心した次第です。
この講座は、大正6年から始まり今年で第97回だそうです。県内外から多数の受講者が集まる生涯学習の源です。
学生時代にこの木崎湖湖畔で合宿をした想い出があるので、その淡い記憶とともに昨年から僕もこの時期の受講を楽しみにしています。
ただ若者の姿がなく大半は70歳代の男性に占められています。1日500円でこんな立派な先生方から素晴らしい講義が聴けるのにと不思議な気がしますが、近くの湖畔の海水浴客やボート遊びする若いカップルの声をきくと「しようがないなあ~、僕も20代なら湖で遊びに興じるやろうな。」と思ってしまいました。
熱心に講義を聴くお年寄りの目は真剣そのもの、最終講の4時限目になっても微動だにしない聴講態度も僕にとっては好奇の的でした。講師先生もこういう受講者に応えようと手抜きは一切なく意見や質問に真面目に応えていらっしゃいました。
今、分からないので調べて後でお手紙をおくります、との先生もおられました。
大昔の想い出ですが、僕がまだ大学3回生の頃、京都市植物園の図書館に通っていたことがあります。そこで毎日、古文書コーナーで明治時代の新聞を虫眼鏡で字を拾っていた老人がいらっしゃいました。
年齢は90代と思われる(腰は曲がり、足元も頼りない、失礼ながら余命いくばくもない感じを受けたのですが)品の良い白髪の老人です。1字1字を大きな虫眼鏡で追い、そして大学ノートに何か、写しておられたのです。今でもその老人のお姿、顔立ちをはっきり覚えています。目は爛らんとして勢いがあり、まさに寝食を忘れた向学心の表情です。
そんな普段は忘れていた記憶が、会場となっているこの静かなたたずまいの信濃公堂にいるお年寄りをみて思い出されました。
それにしてもここ大町市の湖畔は涼しいですね。湖の水面を見ているとゆったりして時間が止まりそうです。透明な水底を見ていると小魚がいっぱい藻のそばにいました。若い釣り人がいたので「兄ちゃん、何、釣ってるん?」と話しかけると「バスです」とのこと。
やっぱりここでも外来魚か、とがっかりしました。
ワカサギや湖エビ、もろこなどが貪欲なブラックバスに食い荒らされているんでしょうか。
講義の昼休み、湖畔を歩いていると水面から大きな影が突然波を立てて近づいて来ました。
「ジョーズ!!??」( ネッシーとはさすが思いませんでした)
1メートルほどの鯉の群れでした。冷たいアルプスの水に満ちた湖の主なんでしょうね。
気持ちよさそうにゆったり泳いでいる姿に、ほっと癒されて午後からの授業に臨むことができました。
2013.04.09
NHKスぺシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜 」をみて僕は、久しぶりに熱い涙を、誰はばかることなく頬に下たり落とし流し流し泣いた。3月30日、久しぶりに日中はよく晴れたその夜は、妻のいない愛犬2匹だけの土曜日の夜でした。
3月上旬 に予定された宮城での演奏会に向けた制作現場に密着。被災者との交流なども交え、”命を削り、 音を紡ぐ”作曲家・佐村河内守の実像に迫る番組でした。
現代のベートーベン”と呼ばれる日本人。佐村河内守(サムラゴウチ・マモル)、49歳。 14年前に病で両耳の聴力を失いながら、クラシックで最も困難とされる交響曲を書き上げた人です。 「交響曲第1番”HIROSHIMA”」。自身も被曝2世である佐村河内が原爆投下後の世界を描いた80分の大作です。そしてこの曲は東日本大震災の被災地で、”希望のシンフォニー”と呼ばれるようになったのです。佐村河内さんが聴力を完全に失ったのは14年前35歳の時といいます。
リビングは黒いカーテンがひかれ室内は暗い。明るい光を見ると耳鳴りが激しくなるため、常にサングラスをかけておられます。その佐村河内さんは今、東日本大震災の被災者への鎮魂曲「レクイエム」に取り組んでいます。
僕は、その番組の中で佐村河内さんの2人に対する人間に対する深い慈しみと優しさに感動し感涙に咽せびました。
1人は、右腕の肘から先がない学6年生の大久保未来さんとの交流。彼女はプロのバイオリニストを目指していたのですがその未来さんが佐村河内さんのために左手だけで4年がかりで折った千羽鶴をプレゼントしたのです。代わりに佐村河内が未来さんのために「ヴァイオリンのためのソナチネ」を作曲しました。
もう1人は、津波で母を亡くした石巻市の少女・梶原真奈美ちゃんとの交流です。真奈美ちゃんは大好きな母と1日何回もメールをしていました。真奈美ちゃんは震災から2年経つ今も腰紐でおばあちゃんと手と手を結ばないと寝れないといいます。
佐村河内さんは真奈美ちゃんの母親が亡くなった女川町の海に向かい、被災地の現状と当時の話を聞き作曲に励みました。しかし現地でのすさまじい荒廃と破滅的爪痕の中に立ちすくみ、曲作りはなかなか難航しました。震災で亡くなった人の名簿を指でなぞり痛みを感じ取ろうとしていましたが、佐村河内守さんは旋律を掴めず、深夜の公園でも苦悩していました。なんとか2日間全く寝ずに作曲し曲を完成させたのでした。
レクイエム披露の日。場所は梶原真奈美ちゃんが通っていた小学校の体育館でした。演奏が終わり、佐村河内さんは慰霊碑に向かい真奈美ちゃんの母親にも曲の完成を報告していました。
なんという人間愛。根源的な生きる意味、生きる理由って、一体何、なんでしょうか。
自らの障害、困難という闇に身を置きながら希望を持ち続ける人のために曲を作り続ける。そんな佐村河内さんの生きざまは、普段、何気なく過ごしている、いい歳をしたおっちゃん(わが身)にはあまりに強烈な衝撃でした。
なんとも言えない重い余韻を引きずって、涙で膨れた赤パンダ目頭を洗いに洗面所に走りるのがやっとでした。
折しも同じ日の朝刊にこんな記事場出ていました。
維新「改憲」意気込むとの題目です。石原慎太郎氏と橋本徹共同代表が憲法前文の「諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存の保持・・・」引用し「「諸国民の公正と信義に信頼するだけでは安全と生存を保持できるなんてあり得ない。ここが元凶だ」と改憲の必要性を訴えている記事です。そして党の基本政策に「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実な共同幻想を押しつけ元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」との日本維新の会の基本綱領です。
僕は、こんな威勢のいい改憲の響きよりも、あの番組で佐村河内さんの言葉「僕は悲しみに耐え、一生懸命に生きていく真奈美ちゃん1人を救いたい。真奈美ちゃんの強さを信頼する。」にメガトン級のインパクトを覚えます。
人の公正と信義を信頼して行動する、これには優しく・豊かな慈しみをもった強い信念が必要と思います。決して弱い、人に寄りかかった、甘ちゃんの発想ではないと思います。崇高な理想へ体を張った態度、そして強靭な人間愛、その魂に人は心動かされるものと信じています。
24年度終わりの3月30日、その夜、僕はこんな対極をひそかに思っていました。
2013.03.23
何となくうきうき、躍動的な桜の季節がやってきました
。
お正月明けからこのブログも長期沈黙でした。
長い長~い冬眠から覚めて辺りの空気にやっと触れることができました。そしてざわざわ、ぼわぼわ、だーだー、あらゆる生命の息づかいが噴き出しているのに驚きました。庭は椿が満開です。甘酸っぱい沈丁花の香りが一帯に漂っています。山つつじも、まるでおらが春を満喫しているかのようです。
僕の好きな季節は、冷気の張詰めた大寒が過ぎ寒きなかにも春の足音が近づく余寒、残雪の時期ですが、今年はそんな季節の移ろいをゆっくり感じとれないまま一気に芽吹きの春陽期に来てしまいました。さすが凍るような寒い時期は苦手ですが、立春からひな祭りまでのなんとも凛とした空気の中にやがて来る春の息吹きに耳を澄ます気持ちのゆとりがなかったことが悔やまれます。
「啓蟄」って言うじゃないですか。林や森の中で落ち葉に盛られた地表の深くに昆虫や微生物が一斉に動き出す様はダイナミックですね。
楢や椚など冬木立ちの中で耳を澄ますとしゅうしゅう・しゅるしゅる・さらさら、いった細胞分裂というか樹液の流れや昆虫たちの動く音が聞こえるんですね。何かが動くと冷たい空気は微妙に移動し入り込んだ枯れ木立ちの間に風が複雑な表情で変化するんです。
2月から3月にかけての林や森には、こういう清浄たる山々にこだまする風の表情とやがて放出されるエネルギーの溜めが創りだす自然音に溢れています。
都会で育った方にはあまりリアル感はないでしょうが、田舎者の僕には確かに動植物のうごめきや命の営みがものすごい響きとして聞こえるんですよ。ほんとです。嘘じゃありません。「うお~~ん、お~~ん~~・・」という静かですが、ずっしりと拡がりのある音響です。
分かりますか?。年輪を重ねた大木に耳を当てると地中から水や養分をすいあげる樹液の流れの音が聞こえますね。息をひそめ耳を澄まさないと聞き逃してしまうような音ですが、あたかも1本1本の木々を集音させた大合唱のような声、いいえ、もっと奥深い喜びの響きなんです。
聞いてみたい方は、来年2月20日過ぎに僕が案内しましよう。京都府山城の山々は春の陽を浴びて今は雑木林が一面に薄紫色を放っています。重なり合う峰々が、萌黄色と群青色で織りなす淡い面を稜線にして、それぞれの個性を主張しています。
捲るめく自然の移ろいの素晴らしさ、逞しさを今、改めて感じ入っている次第です。
変な話ですが人間であれ動物であれ野ざら死にすると夏場では1週間で骨皮すりえもんになり、2週間で白骨化するといいます。動物の死骸はいずれまた昆虫や鳥類など数々の動物の餌食となり、植物の養分となって生態を構成しています。
営々と続く命の生態を思うと生きとし生けるもの全てに感謝、感謝ですね。森羅万象、これ全て無常。
ビジネスの世界でも、同じように思います。
企業は新年度目標の基で一斉に動き出します。フレッシュマン達の新たな人材を入ってきます。また4月は異動のシーズンです。昇進や昇格に伴う栄転ならハッピーですが規模縮小や営業所などの統廃合などに伴う余剰人員の整理調整となるとちょっと暗い異動にならざるを得ません。今年から定年後に本人が希望すれば65歳まで継続雇用される制度もスタートします。それぞれが新たなステージに踏み込むスタートの時期です。
一方、団塊世代が大量にビジネス戦線からリタイアしていきますね。入社と退職、この新陳代謝で組織も活性化していきます。
春霞のお彼岸の休日、慌ただしさのなかですっかり忘れていた一番好きな季節を通り過ごしてしまった、ことは本当に悔しい。
やはり「自然の語りかけを耳を澄まして聞きとる」といった心の余裕が欲しいですね。1月から一足飛びに4月に突入、・・・そんな思いの土曜日でした。
2013.01.02
2013年、皆さんのそれぞれの思い・営みに乾杯!!そして拍手!!
新年、明けましておめでとうございます。心配されていた寒波も緩み、京阪神は快晴の穏やかな元日を迎えることができました。今年は、新たな年を迎える準備を孤軍奮闘の大活躍をし、気持ちも充実しました。そして元旦もゆっくり、のほりんと過ごすことができました。皆さんもご家族おそろいの穏やかな新春をお迎えのこととお慶びいたします
。
さてお正月休みも今年は7日出勤のところが多いようですね。2日書き初め、4日御用始め、7草がゆ、初釜、鏡餅開き、成人式と暦には正月の行事が記されています。回りまわり繰り返される日々の営みが、人の常でもありますように今年もどうか、健康で愉しく過ごすことができるようにわが家のご先祖様に手を合わせご加持を祈りました。
同時に少しだけのわが子(僕)の成長を、亡き両親に報告しました。
辛いことが起きても感謝するようにすれば、随分心持が変わることをようやく実感として感ずるようになってきました。偉そうに言うのではありませんが、悲しいことも腹立たしいことも、感謝すればふっと気持ちが楽になるような気がします。
感情的人間である僕には、なんとも不思議なことですが、最近あらゆる出来事は自分が招いた現象である、との思えば妙に落ち着いて事に当たれるのです。
身の程以上の患いも来ない。来ても身の丈以上のものはできない、という自身の割り切りというか心の整理付けが楽にさせてくれています。
辛いことが起きれば感謝する。悲しいことが起きても感謝、そう言い聞かせるとふっと楽になる不思議な感覚です。
身の程を豊かにし身の丈も伸ばすことは常に心掛けたいことです。キャパが深く大きい人間に憧れますし自分もそうなりたいとの願望がありますから。
若気の至りで許されることも、いい齢した者が同じようなことをすれば顰蹙ものです。
僕は常々、”人は変わる”ということを意識しています。
人は教えられて賢く、愛されて優しく、躾けられて美しくなります。
人は認めれて、やる気が増し、苦しみに耐えて強く、大きくなります。
だから齢とともにいい顔になっていくものと考えています。それは生まれつき以上の後天的に育まれる周囲からの恵みと恩のおかげだと思っています。しかしこの素直な感受性は個人差が大きいのかもしれませんね。
そんな思いを元旦の夜、つらつらと考えているうちに、思い当たった僕の今年の生活習慣7訓です
。
ポイントは、良い食事をし、よい生活習慣を身に付け、適度に運動をし、充分に休養をとり、精神的に満ち足りたとき、最高の健康が得られるという結論です。
2013年、若々しく健康に生きるための7訓
1、 ラジオ体操第一・第ニの励行 (夜・朝)
2、 腕立て伏せ20回 スクワット20回(夜・朝)
3、 朝パン・野菜、昼魚中心、夜腹7分(1口30回、よく噛む)
4、 睡眠夜11時30分 就寝 朝7時10分起床
5、 篠笛 毎日30分練習
6、 月1度 信州スケッチ旅行
7、 月収 余裕額○○万円 (経済的安定目標)
3日坊主にならないよう自室の壁に貼りました~~。
2012.10.14
久しぶりに自宅近くの棚田の小道を40分ほど歩きました。
最近、運動らしいことを何一つできない、週末が続き、体
重がどんどん増え、ついにわが人生最高の数値となってし
まいました。
決して健康お宅ではないのですが、久しぶりに会う人から
は顔が丸くなられましてね、なんて言われています。
ズボンからは、腹の肉がはみ出ています。
妻は歳をとってからは少々、太った方が貧相でなくいいの
よ!なんて言うが、最近は階段を上がるときや急ぎ足が続
くとすぐに息があがってしまう。
こりゃ!大変。
このままではぶくぶくタヌキのポンポン出腹となるは必至。
涼しくなった秋の早歩きウオーキングの再スタートをするこ
とにしました。
この間までのむんむんする灼熱の小道は、すっかり冷めて
秋の心地よい涼風にいろいろな草花が真っ赤な実を付けて、
秋色に化粧をしています。
谷あいの棚田は、刈り入れ後の乾燥した藁が束にされ立て掛
けていました。辺りからはその藁を燃やす田んぼの野焼の匂
いが一面に漂っていつか見た懐かしい昔の記憶がよみがえっ
てきました。
いつもの行いをちょっと変え、ウオーキングシューズに履き替
えたことだけで、忘れかけていた四季の移ろいを肌に感じ、自
然の大気のなかで自分のリズムを取り戻せたような気になり
ます。
山の緩やかな裾野に拡がる田畑には、今、柿の実や雑木の実
がどんどん傾いてゆく秋の日差しに照らされ、徐々に色づいてい
くのが分かります。山と田の境界に敷かれた小道に早やブナや
ナラなど雑木の落ち葉が風に舞ってところどころに積まれていま
す。
僕は山道を歩いていて、心臓が縮みそうなぐらい嫌いなことによ
く遭遇することがあります。そうです。あの長いくねくね生き物、
蛇にです。今日も目はきょろきょろ、地面とその周囲、3メートルぐ
らいの要注意ゾーンをしっかり見て歩きました。
人間がボケない健康長寿のあり様のひとつに刺激の多い環境が
大事と言われています。
脳のパフォーマンスもあげるようです。見知らぬところに出掛けた
り、不安な環境に自分を置くこともすごく脳の活性化にいいらしい
ですね。
不安といってもワクワクドキドキがポイントらしいのですが。旅は
最高のときめき体験っていうじゃないですか。
僕の場合、山の散歩は、ワクワクドキドキは、いつマムシに飛びか
かってこられないか、いつ”クネクネ”に会わないか、いつスズメ
バチに襲われないか、というドキドキがかなり脳の活性化に貢献し
ているように思います。
たった40分の山道ウオーキングでしたが、心持ち体が軽くなった
ようです。そして頭もすっきりしてきました。
でも晩御飯を食べてまた重く眠く、体がだるくなっていきそうです。
じゃあ、食べずにおればいいじゃん?と思われましょうが、何か、
そこが習慣化してしまっているパターンの壁があるんですね。
自分の体の健康は、自分の五臓六腑に耳を澄まして聴いてみる
ことですね。皆が食べるとき食べないと用事が済まない、という習
慣は決して健康づくりとは逆効果になりかねません。
しかし凡人、この習慣の壁が容易に崩せないんですね。まさか夕
ご飯に僕だけ要らない、なんて食事を作ってくれている妻にあたっ
しゃ、よう言いませんわな。そんな恐ろしいこと。
じゃあ、どうするか。自分の適量をよくわきまえることにしてみま
す。
そしてよく噛み、食材ひとつひとつに感謝しながらいただくことにしま
す。このニンジンさん、サンマさん!ありがとう!僕を元気にしてくれ
てありがとう、って。そう、そうします。本日、今日の夕ご飯から。。。
ほんと!そうします。。
。
2012.09.27
夏の残暑がそのまま続いて、なんか少し疲れています。
何をするにも億劫で、気力がなえることも多くなっています。
忙中閑でなく、忙中”癇を防ぐ”というようなことをしながらかろうじて心身の均衡を保っています。
僕はやはり身近に目標を見いださないと、初めの一歩が踏み込めません。
明日、晴れたら大根の種を植えよう。
秋もののシャツを買いに出かけよう。
近くの山道を歩いてみよう。
久しぶりに妻と外食しよう。
この程度で小さな喜びでいい。楽しいことに体が傾いたら。
ここ数カ月、週末はほとんど引きこもりの状態が続いています。普段はゆっくり机に向かって考えることができない。
そのため、つい、まとめものが土、日に集中してしまう。
でも本来飽き性の僕は、こまめな気分転換を自ら行うことで何とか溜まった宿題を片付けることができます。
もっぱらの気分転換は、コーヒーと香焚き、横笛吹き、バッハのミサ曲をBGM
に秋野菜の栽培を考える、1階に降りて愛犬と戯れ
、ユーチューブの徳永バラードそれに空間一畳のストレッチ
などなど。
こんな静かな暗い、重苦しいい週末が定着してしまっています。敢えて意識して、忙中”癇を防ぐ”ことを心掛けています。
インドアーな時間は、ときにゆったりと流れるかの如くですが、こと僕の週末休日は15分刻みのデジタル時計が回っています。
午前中に頼まれもののビジネスモデルを、午後3時までにメールの返答3件、大相撲稀勢里戦までにマニュアルのチェックを、夜8時からの大河ドラマ平清盛までに明日の研修の事例研究のテーマ捜し、・・・。時間は飛ぶように過ぎアップ・アップの状態です。
しかしそんなかんだの慌てぶりでもやり遂げると実にご飯がおいしいですね。自営業は皆さん、多かれ少なかれ同じような苦労があるものでしょうね。ときには偉いな!と自分を誉めてやりたい気分になることもあります。また「ひょっとして、僕は天才!?」なんて思うことも
。そんな一人つぶやきを思わないとやっておれないです。時間給でいうと最低賃金にもならないぐらいですから
。お客様の依頼事項は、放ってはおけないし、他人にお任せもできませんもんね。
こまめな気分転換を駆使して効率的に片付けることが一番のストレス発散です。
わがタイガースの金本選手が引退発表で言っていました。「苦しいことばかりでしたと。2~3割の楽しいこと・嬉しいことのために7~8割の苦しいことをやってきました」
う~ん、実に励まされる言葉ですね。
いまだに続く残暑、早く涼しい秋になってほしいものです。今週は少し楽しみなことがあります。北アルプスの大町で喜多郎コンサートに行くんです。このワクワクのため今週は、先手先手で仕事、片付けます
。
あれもしたい、これもしたい、好奇心旺盛といえば聞こえもいいが、要は腹が据わっていない。かっこ悪い老人のもがきのようです。現象の一つひとつに過敏に反応するのは、もうやめにしよう、と何度も自分に言い聞かせたことがありました。でもあきません。なおりません。翌日、大事な仕事があろうとも深夜に放送するサッカー国際A級マッチなら確実に見ます
。
先日、NHKが高倉健さんを密着取材していました。時流におもねらず、わが信念を武骨にダンディーに演じる81歳に強く心を打たれました
。かっこ良すぎる。
確かに衝撃を受けるのですが、所詮憧れの類です。真似が出来ないから憧れなんです。自分にないからこそ憧れ・・・。
そう言うことにして、わがバランスの日替わりデジタル週間をまたスタートすることにします。あ~あ、いつになったらゆったりした悠久の過ごし方が身に付くんでしょうね。
2012.05.27
もてる男の条件、って何だろう??
昔からいろいろな説が雑誌やら雑談やら書かれたり、映画や
テレビのシーンなんかにお目にかかる。
孤高で武骨なダンディーを象徴する高倉健のような男、かた
や石田純一のような恋多き軽率軽快を売りにした二枚目、ま
たまた面白おかしいお笑い明石家さんま・・、などなど。
男というもの何歳になっても女性にもてたい、と思ってい
ますね。浮いた話や色艶話題などおよそ自分には関係ない
ような顔をし、分別くさい話ばかりのたまう紳士も時と場合に
よっては話題に中に首を突っ込む勇気ぐらいは必要ではな
いか、と思いますわ。
最近、僕より5才年上の男性と仕事の関係で親しく付き合う
ようになっています。彼はもう、めっちゃ、若い女性にもて、
歳を感じさせない表情や服装、姿勢、とりわけタフガイを地
に着けたまめさ、そして話好き・・、なのです。
なにがそんなにもてるんでしょうか、と思いきや気風の良さ
なんですね。
色男、金と力はなかりけり、女に好かれるような 美男子に
は、兎角(とかく)財力と腕力がないものだということ、が川柳
の意味ですが、彼はそんなやわな男とは一線を引いているよ
うです。
金に糸目を付けないといえば破天荒すぎる言い方だが、要す
るにケチくさくないのですね。
そのかわり仕事にはアグレッシブで、大きなスケールの目標
に向け常にチャレンジャーです。ここは同じ同性として見習う
べきところです。
コンサルタントしての仕掛けセンスにも長けてます。経営の先
行きに安心感を与え経営者のマインドを掴む何かを持ってい
ます。風貌もなんとなく任せておけば何かをやってくれそうな
親和性と愛嬌があります。ネットワーク情報も網羅しています
。
自分をさらけ出す戦法、と彼は言います。相手の懐に飛び込
むには自分から胸襟を開くってありますね。あれです。この点
についても同感です。
自分のことはひた隠し、表面でえへらえへらと合わすご人、僕
も苦手です。
それに大事なポイントは、彼の場合どんな女性の醜態やブス
な女人にでも決してけなさない、これは見事です。少なくとも
本人の前ではですよ。
「99%嫌で、不快であっても1%のいいところを好きになる」
とおっしゃる。たとえ100%ダメでも1%を捜す、とまでの勢
いで、僕に怪気炎を上げながらのたまわれるのである。
見事、ご立派!!。ここは真似できない・・。降参です。まだ
まだ僕は修行が足りないところです。僕の場合、大抵は右
脳の神経系統が麻痺し、思考が停止、体中に蕁麻疹がで
て心臓はひどい動悸が続き、正直90分持たないと思いま
す。
身近にこんなお手本がおられるのなら今後少しは、相手の
いいところを見て、悪いところを覆う努力も必要かな、と考
えるようにしたいなと思います。
あくまでも努力です。努力せよとの脳の指令のまえに、感
覚中枢が拒否するようで怖いのが実感ですが。
彼を見ているともう一つ、もてる男の特徴はやはり面白い
こと、と断言できます。歯が浮くようなお世辞も何食わぬ顔、
平気でバンバン口から出てくるのです。あそこまでいけば嫌
味でも何でもないです。もう凡人が言えば嫌味に映っても彼
の場合、超越しています。
なにが超越って、?そりゃ、お前さん!!言う、内容がです
よ。こんなん、ちょっとこんな公開のブログとても書けたもん
じゃないですよ。恥ずかしいです。赤面もんですわ。
でも聞きたい!?。「… 」やっぱ、いえません。
彼いわく、女性の耳元で声をひそめて低音で語ると、大抵
は落ちるそうです。
そう!彼の強力な武器は、プロ級の美声なのです。とにか
く音領域が広い。
バリトン~テノールまで、また声が若い、艶がある、ときて
います。
僕も歌はまあまあ、と自負していますが、正直、負けました。
勝っている歌も2、3あると思いますが総じて完敗です。いい
歳をして歌に負けたくない、というめらめら感が不思議に彼と
カラオケに行くと湧いてくるのですね。
自分でもなんでか分からないです。
面白いとは、女性に警戒感を抱かせないことと共通している
ように思います。
岩波新書「笑いについて」のくだり、人はなぜ可笑しいと笑う
か?
。
人は自分より劣っている場面を見たリ聞いたりしたとき、直
感的に心の底からニャッと笑い、それが確信できたとき、腹の
底から大声で笑うと。要はアホなおっさんを見ると「お前はア
ホか!」と笑うのであると。そう言えば真面目で、博識で、常
識があり、気性もおとなしい男は、旦那さん候補であっても恋
人やボーイフレンドたり得ない、とはよく聞く話ですね。
女性は自分より目の上グレードにある男性は一目置く存在
であっても、遊び相手にはならない、のかもしれません。そう
いう心理を認識したうえでの彼の行動を、ここ数カ月、関心と
興味をもって注目している今日この頃です。
自分以外全て師なり!!
2012.04.30
信州大町市で連休前半を滞在しています。大阪では
桜がすっかり散って、今は青々した葉桜が5月の太
陽を受けてきらきら輝いているのに、ここ大町では桜
が満開です。約3週間のタイムラグです。
雪も国道の道端にまだ残っているところもありますよ。
5月の北アルプスは山のほとんどに雪渓が残り、コバ
ルトブルーの空のもとで眩しく輝いています。まだ雪の
深い山の風景です。
しかし太陽の光に緩んだ雪解け水は穂高や安曇野、
大町、白馬などふもとの町にごうごうと流れきています。
白いアルプスの山々が水を一杯、はった水田に映し出
され、見る者をなんとも不思議な深遠な気持ちにさせて
くれます。きっとこの地方の人々には、古代から恐れ敬
う山の神々に深い祈りをささげていたんでしょうね。
大町近郊には自然のかけ流し温泉がいくつかあって、
それは贅沢な豊かさが満喫できます。
僕も必ず行く温泉があります。大町から車で30分足ら
ず、葛温泉です。お湯がまったりして、身体の芯から温
まります。まだ木々の芽は固く、やっと膨らみ始める季
節です。
それでも見事な白艶を増す白樺の幹の先端には1ミリ
程度の若芽が付いていました。
もう一つ、ここほんと近場です。まだあまり知られていま
せんが大町市から車で10分ほどに「入駒の湯」という知
る人ぞ知るの秘湯があります。こちらに来た時は必ず行
きますがほとんど僕一人の貸切温泉です。お湯もこんこ
んと流れ100%かけ流し。
しかも入湯料が400円と安い。最高です!でもここの管
理人はちょっとおっかなそうなおじいさんです。何が怖い
って?、行ってみればのお楽しみにしておきます。
下手な横好きで今回は、スケッチをしてみたいとの思いが
強いです。3泊4日の滞在ですが、でも月末の仕事もどっ
さり鞄に詰めています。
これが気になって解放感全開とまでは行かないのが残念
です。そんな中、昨日から3枚、白馬山系の絵を描きまし
たよ。小学生の教室画展のようですが気にいっています。
外で絵具をもって書いていると知らない人がじろじろ見に
来るのが嫌ですね。いい歳してなんやこれ!へたくそやな、
と言われているようで落ち着きません。
早くあっちゃ、行け、と心のなかで呟いてみるものの傍らか
らしゃべってくるばあさん、じいさん、困りますわ。
細君のいない単独信州の旅は、あっと言う間に終わりそう
です。あとまるまる1日、明後日には大阪へ帰らなければ
なりません。明日はいよいよ引き籠もりで仕事をせんとい
けません。なんか億劫です。
でも誰もしてくれません。早めに寝て、頑張りますわ。成せ
ばなる、成さぬは人の怠慢なり、俺はやる、やるぞ!
遠くまで来てなんか惨め~~。
2012.04.15
一挙に桜満開、そして今日は桜吹雪の土日でした。
ついこの前までは冬の冷雨が続いていたのに季節の移ろいは、ほんと早いものですね。
以前、ブログで桜より梅の方が凛として好きだ、と書いた記憶があります。しかしきらめく春風に誘われて咲き誇る桜はやはり優雅で見事です。4月、数々のめでたいスタートの時期でもあって、あの明るいソメイヨシノが満る風情は、私達日本人に老若男女、一人ひとりの想い出のなかにぎっしり刻み込まれています。
澄んだ青空に淡いピンクをおびた満開の桜を改めて見て、やっぱり桜かな、と思ったりしていました。
桜と言えば随分多くの歌の曲があるものですね。僕の知る限りでも
さくら 日本古謡さくら 谷村新司
さくら SHACHI
さくら 森山良子
さくら貝の歌 岡本敦郎
さくら咲く頃に
さくら咲く日に
さくら さくら
さくら(独唱) 森山直太朗
さくらの唄 香西かおり
さくら満開 モーニング娘。さくら組
SAKURAドロップス 宇多田ヒカル
サクラ色 アンジェラ・アキ
サクラ咲ケ 嵐
桜坂 福山雅治
演歌では島津亜矢の演歌桜、夜桜お七 坂本冬実 僕の得意な夜桜 大川栄作っていうのもあります。あっ、そう!同期の桜も・・。
桜はわが国の代表なんですね。ほんとに多いです。
そしてこの時期、地表から木々から水面からあらゆる芽吹きが見られます。遠くの山々の色も浅黄色、さらに遠方の高い峰々は薄い紫色の靄に霞んでますね。自然の息吹が躍り出ています。
先週の日曜日、続いてふった長雨のせいで庭の草が急に拡がってきたないので、引き抜く重労働をしていて、考えさせられることがありました。
植物の生命力というのか、雑草ひとつの考えることってすご~く賢いですよ。ちょっと聞いてください
今の時期、庭の雑草を引き抜くとものすごい根が地表深く拡がってるんですよ。ちょっとのことでは抜けないのです。ホームセンターで買った特殊の根こそぎ器具を使い取るのですが、う~んと思わずこの雑草に感心したんです。草は小さく地味な花をいっぱい付けていてその花は既に種子になっていました。
春の地表はまだ春の長雨により湿気を含んでいます。だからどんな小さな草1本でも引き抜くとすれば毛根に土をいっぱい付着させたままになるのです。しかたなし根の土を振るい払うことになりますね。
そこで僕は思わず「お前はほんま賢いなあ~、なんちゅう賢いんや!!」と口ずさんでしまったのです。
引き抜いた跡の地表は当然、柔らかくて耕したような状態でしょう。
分かりますね。そこにあの数珠なりになった種子が付着した根土とともにバラバラと振るい落とされるのです。いわゆる種まきを僕がしているんですよ。
人間はこの地球上で一番賢いなんて思っていたら大間違いなんですよ。この庭草をみてください。人間の動作を利用して実に要領よく子孫を引き繋いでいっているんですね。実に巧妙に考えています。頭いいです。
面倒な庭仕事をしながら草一本一本とこんな会話をして感心していました。
季節の移り変わり、自然のなせる技、この時期、いろんな発見に目が離せません・・。
2012.04.04
すごいです。フランスのニースで行われたフィギュアスケート世界選手権、皆さんはご覧になりました?
金曜日の夜からテレビの前に釘付け、ハラハラ感を堪能しました。
男子はレベル高いですね。4回転のジャンプ成功は当然のこと、表現力、ステップ、高さと流れ、曲との一体感、盛り上がりなどなど全てにおいて年々、レベルアップしていることがTVを通してでも素人目で分かります。
それにしても高橋大輔という男、やってくれますなあ。あれだけの緊張感の中、一発勝負に賭けた集中力は大したものです。どうしても同国人にはひいき目で見てしまうのですが、全てにピカ一品ですわ。
なんで金メダルでないん??、と思われた方も多かったんじゃないでしょうか。
そうです。やはり金でしたね。
そしてあのシンデレラボーイ、羽生結弦君17歳もやりました。女の子のような可愛い表情にしなやかなスタイル、会場にも多くの若い女性が黄色い声援を送っているのが目につきました。あどけない表情の中から時折見せるキリッとした凛々しさが多くの追っかけフアンを虜にするんでしょうね。あ~、うちの息子も小学生の時、こんな顔してたんやけどな~~。
彼は宮城東北高校生なんですね。そして彼の今回の精神力を支えたのが震災で被った多くの方々の前に向かう原動力だったというコメント聞いて、目頭が熱くなるような感動を覚えました。
若干17歳の若者が一心に練習に励み、負けん気根性に火を燃やし続けたモチベーションの高さに、これまた日本人の誇りを感じました。
人は誰かの期待を背負うとき、”遂げたい酵素”が沸々と湧き出るものですね。やる気づくりの基本の基と言われます。その期待がより大事な方々や多くの世話になった人々の声援ならばなおさら、本人には内に秘められたマグマのようなパワーが湧いてくるものでしょう。
選手なら誰しも日の丸を背にして勝負に勝ち、自分が復興するわが国の希望の星になりたい、という気持ちは非常に強いと思います。しかし日本選手達の今までの練習風景や試合に臨む決意を聞きながら思ったことは、日本のフィギュア男女の誰もが例外なく、極めて冷静で謙虚な姿勢でインタビューに応えていたことに、心を打たれました。
試合が終わって選手たちは、なんともいえない晴れやかな伸び伸びしたエキシビジョンの演技をしていましたね。「何とかして自分を支えてくれた人たちに応えたい」。そのような重圧から解かれたスケーティングのようでした。
やはり素直な喜び、そして感謝する心根、まだ10代の選手達の活躍に、ハラハラ・ドキドキ、感動の週末、とても楽しみました。