岡本眞ブログ

2017.03.22

春分の日

春分の日につながった3月の連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか。パかポカの日和に恵まれたお彼岸でご先祖様の墓参りに行かれた方もいらしたのではないでしょうか。僕は連休初日、久しぶり妻と義姉の3人で義母の住まい近くにある自然歩道を歩いてきました。自称「野鳥博士」の義姉は、山の沼の川鵜や雑木林に鳴く小鳥を見て、マガモとかヒヨドリ、アオサギなどの名前を連呼、さすがの博識ぶりに感心。
2時間ほど歩いたあと、義母を呼んで4人、スイーツでお茶をして帰りました。食欲も旺盛な義母さんの元気さに先祖の墓参以上にパワーをいただき、なんともいい気持ちになりました。

この時期、太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられているのですね。

冬至からこの春分の日までの季節は、黄泉の国から徐々に光がさし次第に命が躍動してくるように思えます。夕方、16時には辺り一面、暗くなって17時には真っ暗な厳冬の夜になります。かろうじてクリスマスツリーの明かりにほっとしますが、僕にとっては黄泉の時期で、何とも気分が塞がる時期です。これは幼少・少年時代に山陰の陽の薄い冬場を過ごしたトラウマのせいで、お正月を過ぎ、1日が少しずつ長くなっていくのにとてつもなく幸せを感じるのです。
2月ともなると世の中がキラキラと輝いて見えます。良く晴れた豪雪の但馬の雑木林を、長靴できゅきゅっと踏みしめる音が懐かしい。そして3月、一気に春めく瞬間です。春爛漫の桜の季節はもうすぐそこです。

生命の泉が躍動しわが世の春を満喫します。
めぐりめく百花繚乱、すべてが眩しい、い~い季節です。
少年も青年も老年も外に出よう。
遥か昔のフレーズ。わが躍動の季節。
「何でも見てやろう」、
「見る前に飛べ」、
「外へ出よう」
等のベストセラー。

小田実、開高建、大江健三郎、寺山修二、鶴見俊介らベ平連作家。
心奪われた懐かしい脳裏の残像。ワクワクした外気への誘い。
そんな今年の春分の日連休でした。