岡本眞ブログ
2017.03.13
みどりの風ライダー♪♪
春のやよいの あけぼのに
四方(よも)の山べを 見わたせば
花盛りかも しら雲の
かからぬ峰こそ なかりけれ
有名な雅楽「越天楽」の麗しい調べの歌詞ですね。
そういう春本番の季節はもうすぐそこに近づいてきました。
日差しも一段と強く、陽も長くなっています。
僕は今、云歳目の誕生日を迎え、この陽気にうきうきとしていることがあります。
30代のときオフロードやアメリカンスタイルのオートバイで、よく奈良や和歌山の県境いの大峰山系や奥熊野地方にツーリングに出かけていました。そういう青春プレイバックを彷彿させてくれるちょっとした出来事が先日、あったんです。次男坊が私に大型スクーターを誕生日記念にプレゼントしてくれたんです。ホンダPCXという原付2種の優れモノです。
125CCなので、高速道路は走れませんがちょい乗りツーリングにはもってこいの万能バイクです。前々から欲しいなあと思っていたものです。通勤用にはスズキアドレス100を愛用していますが、いつも駐輪場に停めてある人様のホンダPCXを管理人の目を盗み、サドルにまたがらせてもらい、羨ましがっていたものです。
なんかいっぺんに何十年前のロマンに戻れそうで、このところ行き先をいろいろ考えてうきうきしているのです。
「喧騒の街並みを逃れ、緑の風をきって走破し山紫水明の秘境を辿る」。そんな単独行へ思いです。
納車日の昨日は早速、近くの古刹2寺まで走ってきました。みるみる30代の感覚が蘇ってきました。ヘルメット沿いにひゅーひゅーと鳴る風切り音が心地いいんです。全身に3月の光の精気を吸収しましたよ。
長らくこんな清々しい肌合い感覚は忘れていました。30代の頃に嗅いだ道路や森、渓谷の匂いを久しぶりに感じながら、人生あっと言う間に通り過ぎてしまうもんだな~と思いをいたしたのが正直な気持ちです。
もう一度あの日のように、風を感じたい。トンネルを出るとどんな風景に会うのだろう。曲がりくねった前方からどんな車やトラックと出合うのだろう。そんな想像力みたいな第6感を働かせながらの気ままツーリングは呆け封じの最も効果的な対策ですよ。
今年の大型連休にはどこのロードを走ろうかな~。
夢はもう一度、心は若きライダーに心踊らしています。