岡本眞ブログ

2017.01.23

稀勢の里の一言

待ちに待った日本出身横綱いよいよ誕生しましたね。
昨日の大相撲初場所の千秋楽のテレビ中継視聴率は21%だったとのこと。
私もテレビの前で、心おきなく泣きましたわ(妻が用事で外出し、泣き顔を見られなくてもよかったです)happy01weep
学生横綱で角界入りして活躍する力士の多いなか稀勢の里は恵まれた体を即生かすべく中学卒と同時に、最も厳しい稽古で知られる鳴戸親方(元横綱隆の里)率いる鳴戸部屋に入門したという。
新入幕から73場所での横綱昇進は史上最も遅い。大関になって苦節31場所目、ついに重圧白鵬打ち破り「平成のおしん横綱」として花開いたんです。

高安関とのやり取り
私が最も感動感激したのは14日目で稀勢の里の優勝が決まった後のこと。田子ノ浦部屋に先に戻っていた”弟”弟子高安は、帰ってきた稀勢の里に「優勝おめでとうございます」と声をかけたとのことです。返ってきたのは「高安のおかげだよ」という感謝の言葉。さらっと言ったこの言葉に高安自身、「ビタミン剤100本ぐらいの効果がありましたよ」と感激したそうな。9日目、稀勢の里は琴奨菊に黒星を喫した。その直後、弟弟子の高安は白鵬に土をつけたのです。
何と美しい兄弟愛じゃないですかconfident
私達はよく「おかげさまで」とか「皆に支えられて・・」とか「有難とう!」と周囲への感恩の気持ちを言葉で表現しますね。
人の心の琴線に触れるのは、やはりこういう感謝の気持ちをはっきり言うことと思いますよ。clover

心を動かす一言
私がまだ入職間もない頃、当時の上司が土曜日(休日)を返上して雑誌編集の校正に印刷会社に出張していたとき上司が自宅から「岡本君ご苦労様!頑張ってや!」と激励の電話をしてきてくれたことをよく思いだします。この部長は3年前亡くなりましたが、若い私のやる気を大いに上げてくれましたup
当時私は「なんで、自分ばかりこんな時間に追われ、残業代もつかない仕事をせんならんのや。先輩方は休日を思い思いに楽しんでいるのに・・」と面白くない感情に覆われていたのです。
人が心底、嬉しいと感ずるその一瞬というのは、皆それぞれのストーリがあるんでしょうね。
高安関のようにビタミン剤100本の効果とは違って、私の場合、「ああ~、この部長にずっと付いて行こう。ちゃんと自分のことを見てくれている。」という安心感みたいなものを抱いたことを懐かしく思い出します。
それ以来、人に何か、やってもらうときには、その日がくれば忘れずにできるだけちゃんと声をかけ、終わったら「ありがとう」との言葉をいうことを心掛けています。あたり前のことですが、この当たり前のことができない人もいるのです。
「あたり前」は他人は気づいても、本人自身はあまり気づかないものです。とかく「あたり前」は自分の置かれている立場のありがたさ、取り巻く人への感謝を忘れさせいつの間にか、不満だけを抱かせます。
心しないといけないことですねconfidentconfident