岡本眞ブログ
2015.03.09
マナー研修
先日、久しぶりにマナー研修の機会をいただきました。
おしゃれは”自分”のため、マナーは”相手”のためといいます。
マナーの悪い人、いい人の判別は1人ひとりの感覚や好みで異なります。しかも強制力もありません。
いい歳をした大人にいちいち「こうしなさい、とかこんな態度してたらだめですよ。」と誰一人正面だって言ったりしません。だから厄介なんですね。ひっそりと心の中で、なんやあいつの言葉づかいは!態度は!と引いてしまうんですから。
そしていったん受けたそのネガティブイメージがそのまま頭深くに刻み込まれて、お互い修復不可能なくらい和合することはない運命になっていきます。
皆さんは彼氏や彼女をつくるとき全神経全感覚を集中して、した吟味をされたはずです。どんなにイケ面でも美人でも、下品にしゃべりながら口をくちゃくちゃ開けてご飯をたべたり、だらしない汚れた服装でデイトしたりする相手にはやんわりと遠ざかっていきますよね。本人は気付かないので余計に厄介です。
つまりマナーは相手に不快感を与えることのない身につけておくべき行為なんです。
今、この種のビジネスマナーを組織上げて取り組んでいる会社が増えています。好感を抱いてもらうマナーを全社員が身につけそれを実践し会社イメージを向上させる戦略の一つです。しかしマナーはテクニカルなスキルではありません。相手を思いやり、誠意でもっておもてなしをする、マインドその表れです。
朝、出社したら一番に大きな声で「おはようございます!」と明るく挨拶する、人に何かしてもらったら「ありがとうございます!」目をみて挨拶をする、これが基本です。
下をみて小さな声で「すいません。」では何にも好意は伝わらないばかりか逆効果です。
私たちはこんな頭では分かっているが、実際にはできていないことがいっぱいあるのではないでしょうか。年と共に実行できないこともいっぱいあります。素直になれないクソ面子の仕業です。
人間なんて勝手なもので、皆自分と同じ感覚や感性を持っているものと思い込みたいんですね。しかし100%あり得ません。
態度が悪ければなんで、そうなん?といって疑心暗鬼が増幅します。そして相手をののしります。相手を攻め当の本人はますます容姿が醜くなります。
自分にはない優秀で賢い人は周囲に沢山います。でも「ああいう人には絶対なりたくないし、付き合いたくない」そう思える人も大勢います。
人の能力って数えきれないぐらい広く深いものです。でも何といっても一番尊いのは周囲の人たちの笑顔を誘う人間性を言うのではないでしょうか。相手を慮り、真心から対応できる人は、その人の人間性に現れます。嬉しいことをして笑顔で応ずるのが楽しい人は、素晴らしい能力の持ち主だと思います。
「自分が喜べば、喜びごとがいっぱい喜んで、周囲の喜びごとも引き連れて、自分のところへ喜びに来る」。素直さと喜びの好循環です。本当にそう思います。