岡本眞ブログ
2012.04.04
世界フィギュアのこと
すごいです。フランスのニースで行われたフィギュアスケート世界選手権、皆さんはご覧になりました?
金曜日の夜からテレビの前に釘付け、ハラハラ感を堪能しました。
男子はレベル高いですね。4回転のジャンプ成功は当然のこと、表現力、ステップ、高さと流れ、曲との一体感、盛り上がりなどなど全てにおいて年々、レベルアップしていることがTVを通してでも素人目で分かります。
それにしても高橋大輔という男、やってくれますなあ。あれだけの緊張感の中、一発勝負に賭けた集中力は大したものです。どうしても同国人にはひいき目で見てしまうのですが、全てにピカ一品ですわ。
なんで金メダルでないん??、と思われた方も多かったんじゃないでしょうか。
そうです。やはり金でしたね。
そしてあのシンデレラボーイ、羽生結弦君17歳もやりました。女の子のような可愛い表情にしなやかなスタイル、会場にも多くの若い女性が黄色い声援を送っているのが目につきました。あどけない表情の中から時折見せるキリッとした凛々しさが多くの追っかけフアンを虜にするんでしょうね。あ~、うちの息子も小学生の時、こんな顔してたんやけどな~~。
彼は宮城東北高校生なんですね。そして彼の今回の精神力を支えたのが震災で被った多くの方々の前に向かう原動力だったというコメント聞いて、目頭が熱くなるような感動を覚えました。
若干17歳の若者が一心に練習に励み、負けん気根性に火を燃やし続けたモチベーションの高さに、これまた日本人の誇りを感じました。
人は誰かの期待を背負うとき、”遂げたい酵素”が沸々と湧き出るものですね。やる気づくりの基本の基と言われます。その期待がより大事な方々や多くの世話になった人々の声援ならばなおさら、本人には内に秘められたマグマのようなパワーが湧いてくるものでしょう。
選手なら誰しも日の丸を背にして勝負に勝ち、自分が復興するわが国の希望の星になりたい、という気持ちは非常に強いと思います。しかし日本選手達の今までの練習風景や試合に臨む決意を聞きながら思ったことは、日本のフィギュア男女の誰もが例外なく、極めて冷静で謙虚な姿勢でインタビューに応えていたことに、心を打たれました。
試合が終わって選手たちは、なんともいえない晴れやかな伸び伸びしたエキシビジョンの演技をしていましたね。「何とかして自分を支えてくれた人たちに応えたい」。そのような重圧から解かれたスケーティングのようでした。
やはり素直な喜び、そして感謝する心根、まだ10代の選手達の活躍に、ハラハラ・ドキドキ、感動の週末、とても楽しみました。