岡本眞ブログ

2012.02.26

引き寄せの習慣

幼少時代の極貧生活を経験して、大金持ちになったり、病気や人間関係に傷ついてひっそり人目のつかないところで暮らしていていた人が、今や堂々と講演旅行に引っ張り出されている方など、の話を見聞きすることがあります。
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先日もある知り合いの女性が、15年前、離婚のあと夜よろよろパンの耳を買いながらの貧困母子生活を続けていたが、今や2,000万円をゆうに超える証券投資と海外の土地も所有し、この先10年間で1憶円を貯める目途もついてきた、と話していました。

wineいつも思うのですが、なぜこのように生活自体を一変させてしまう、方々がいるんでしょうか。
本屋さんに寄ってもこの種の成功体験は山のように販売されています。いずれも自分のやりたいことがはっきりし、やりたい目標に向かって行動がともなっている、そして毎日、1週間・1ヶ月のスケジュールを立て優先順位を考えた時間の管理を意識しているようです。

人によって生活の中心になるものはさまざまですeyeshadow
自分にとって何が大事で、何がしたいか、はその人の年齢、過去の体験、家族構成、友達関係などで変わります。同じ人間でも20代と50代ではベースの価値感から当面の目標まで様変わりでしょう。

1ヶ月ほど前、コブィー博士の7つの習慣という漫画を買いました。今、よく売れてますね。別冊宝島の「漫画と図解」のシリーズです。コヴィーと言えば成功を引き寄せる7つの習慣で有名な理論の著者ですが、なかでも僕は第2の習慣と第3の習慣がためになります。
    

僕もだらだらと時間が流れる日常の過ごし方に、自分ながら嫌気をさしつつ、しかし現実、しょうもない用事や人に影響され無駄な時間を費やすことが多いです。
そうならないよう小さなことでも、決めた目標に沿わないことはやめにしよう、と心に誓っても、予定を狂わせることが何と多いことか、と情けなく自分に腹が立つことがあります。
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その表現や「待ち伏せる」災い、「襲いかかる」災いと言いたいぐらいなときがあります。
しかしこれら皆、この7つの習慣でいえば自分が変えられる影響の輪なのだそうです。主体性の欠如をひしひしと痛感している毎日です。
仕事ならともかく私生活の面でも自分の軸がブレやすい僕にとって、コヴィー理論は、これからも警鐘を鳴らされ続ける戒めの書として大事にしなければならないものです。

spade今週から得意先会社で、管理者の評価能力向上研修が始まります。企業の管理職が自職場の目標設定と部署のマネジメントや部下の評価を行う上のリーダーシップをどのように発揮していけばいいのか、という趣旨です。
この休日もそのカリキュラムの組立で、机に張り付いています。
そこで妙案、この第二の習慣、丸ごといただくことにしました。

あなたの職場の質を著しく向上させる行動が一つあるとすれば、それは何だろうか?
コヴィー博士は言っています。
効果的なマネジメントの定義は、「重要事項を優先する」ことである。リーダーシップは「重要事項」とは何なのかを決めることであり、それに対して、マネジメントはそれを優先して、毎日、瞬間瞬間において実行することである、
と。

「成功者達の共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身に付けているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれを行っているわけではないが、自らの嫌いだという感情をその目的意識の強さに服従させているのだ。
第三の習慣の本質は「感情を目的意識に服従させる」ことである。

cherryblossomすごい、と思いませんか。
clover

僕自身は、「自らの嫌いだという感情をその目的意識以上に、優先させているのだ。」
ということが明々白々です。これじゃ~、大金持ちでも、成功者になれないわけがよ~く分かりました。
さらに氏は、次のように重要・緊急のマトリックスで整理しています。

緊急で重要  第一領域
■ 締め切りのある仕事
■ クレーム処理
■ 切羽詰った問題
■ 危険や災害、事故
      →     減らす

緊急でないが重要なこと 第二領域
★ 人間関係作り
★ 準備や計画
★ 真のやる気づくり
★ 勉強や自己啓発
★ 品質の改善
      →     増やす

緊急だが重要ではない 第三領域
■ 突然の訪問
■ 多くの電話
■ 多くの会議や報告書
■ 無意味な付き合い
      →      減らす
緊急でも重要でもない第四領域
■ 暇つぶし
■ 単なる遊び
■ だらだら電話
■ 多くの雑用
■ その他、意味のない活動
      →        減らす

flairで結論、これが管理者の教訓ですね。決りました。研修のエッセンスが。scissors

① 緊急性のない重要事項を行うには、より高い率先力と主体性が必要になる。
② 第二の習慣で自分の目的を明確にしていなければ、緊急を要するものばかりに反応してしまう。誰もが第二領域の大切さを理解しているが、それらは緊急ではないから、いつまで経ってもなかなか手がつけられない。第一、第三領域の事柄は、向こうから働きかけてくれるが、第二領域は自ら進んで働きかけなければならない.
③ 第二領域の優先課題を行う為には、一見重要に見える緊急な活動(第三領域など)に「ノー」と言わなければならない。
④ それには管理者のミッションステートメントに基づいて行動すること
⑤ 第二領域を行っていけば、効果性は高まり、それに伴って第一領域の問題は徐々に無くなってくる。そして、やがてそれは、対応できる範囲内に収まることになるだろう。なぜなら、あなたは問題の根っ子に働きかけているのであり、問題が発生する以前に、それを防ぐ活動を実施しているからである
80%の結果は20%の活動から生み出される(パレートの法則)。