岡本眞ブログ
2012.01.28
雪の出張
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった、
かの 有名な川端康成の雪国。その有名すぎるフレーズ。
寒波の居座る日本列島、昨日、寒い湖北、虎姫という地にある得意先に行ってきました。
すごい雪でした。車のワイパーもフル回転、前方が降りかかる雪で見えません。
北陸自動車道の長浜インターで降り北国街道を北へ、どんどん積雪が深くなってきました。
時速25キロがやっとです。
この時期、ある程度予想していましたので、スタッドレスタイヤを装備してますが、
やはり雪道の運転は怖いですね。前から大型トラックが来れば、恐る恐るの徐行、
肩に力が入ります。それより恐ろしいのは、軽自動車をスピードを上げてブレーキ
をかけながら前進あるのみの我がままおばちゃんドライバーとの遭遇でした。
あ^あ、ほんと怖いです。
冬空を見ていると日本列島は南北緯度の違いで、随分気候が変わるものですね。
竜王、八日市当たりは名神道のそばの田園風景もうっすらと白化粧している程度
でしたが、彦根を過ぎて長いトンネルを抜けると一変、山々には白と灰色の無彩色
なモノトーン風景が覆いかぶさってきました。
そうです。あのフレーズのような豪雪、雪国です。
(残念ながら駒子や葉子のような綺麗な女性はどこにも見あたらなかったのですが。
いや捜すような目的ではなくて、残念!!)
気温はマイナス1度、正午というのに高速を出、一般道を北へ走る頃には道路はてっ
か、てか、つるんつるんのアイスバーンでした。くわばら、くわばら!!
早々に仕事を済ませ、午後4時には、虎姫から長浜を脱出、一路、雪のない大津へと
ひた帰りました。
彦根の長いトンネルを越えるとそこは雪のない別世界でした。
仕事仲間とほっと安堵、多賀インターのスターバックスでシュガーカットパン&コーヒー
の余裕休憩で、ゆっくり、のほりん、と過ごしました。
僕は近畿北部の、昔、豪雪地帯で過ごしました。雪道を泳ぎながらまるで道なき道を、
クロール姿で雪をかき分け、かき分け学校まで通った経験があります。
分かりますか?。雪に胸まですっぽり浸かって、身体全体でクロールして泳ぐんですよ。
嘘ではありません。この表現しかないのです。リアルな姿です。
今から思いだせば懐かしい記憶の一こまです。
京阪神の方々には分からない雪と格闘の営みが雪国の冬の風物詩です。
朝、起きると国道までの私道をちゃんと人が往来できるように雪掻きです。屋根はもちろ
ん、あっという間に積る玄関前の雪払い、ほんとうに重労働なのです。
都会から色とりどりの板やスノボーを持って遊びにスキー場に来るお客さんとは全然違う
のです。
雪にはげんなりなんです。
とはいうものの故郷を離れて40年以上も経てばそういう昔の生活がなんとも懐かしく思い
出されるもんですが。
湖北へのホワイト出張、面白かった、の巻きでした。。