小松雅子ブログ
2013.03.07
逃げ足くん
えっと、これは私が以前つきあっていたカレの名前です。
・・・・
と、そんな訳はなく、私の中にいたSP(サブ・パーソナリティ)の一つです。
最近、ふと思い出すことがありまして。。
サブ・パーソナリティというのは、人格を構成する様々な部分や面のことを言い、人はその心のうちにたくさんのサブ・パーソナリティを有していると言われています。
「きまじめさん」「めんどくさがり屋さん」「社交家さん」「切れ屋さん」「思いやりさん」「情熱家さん」「さみしがりやさん」・・・・。
一人の人間の中にはいろんな人格があり、それは時や場所(場面)、相手によっても変化します。
例えば、会社では明るく社交家だけれども家では無口だったり、あることはとても緻密で完璧主義だけれど、あるときはとてもルーズだったり。
このSPたち。それぞれが「私」であって「私でない」。
私の一部、とか、私はこのSPを持っている、と言った方がいいのかな。
「私はきまじめです」というより「私はきまじめなところがあります」といった感じ。
そんなSPの中で、私の中に「逃げ足くん」というのが随分以前からいたことを思い出したのです。
思い返せばウン十年前、小学生だった私はとても消極的でどんくさくて(SP的に言うと、消極的なところがあり、どんくさい面もあった、ということですね。。)、当時流行っていた?ドッチボールが苦痛でたまらなかったのです。
ご存知のとおり、ドッチボールは相手チームからボールを当てられたら外に出なければなりません。
私は狙って強く投げられたボールがとても怖く、受け止めることが出来なかったため、とにかく逃げるしかなかったのです。そしてあることに気づいたのです。目立つと当てられやすいということを。
そこでこの逃げ足くん、気配を消して当てられないように上手に逃げることをやってのけてくれたんですね。
効果てきめん?!とうとう最後の二人ぐらいになるまで逃げ切ることができ、そこで時間切れになったり、最後はゆる~く当ててもらって外に出ることが出来たのでした。
さて、この逃げ足くん。この時は大変な活躍をしてくれたのですが、その後もちょいちょい活躍してくれるようになります。但し、逃げていてはいけない場面でも。。。
しかし、彼はちっとも悪くなくて、私はその時大変助けてもらったわけです。
だから、「あぁ、苦手だな。怖いな。」と私が思うと、「よしきた、俺に任せとけ」ってなもんです。なんと頼りがいのある・・・。
逃げることを覚えた私(と逃げ足くん)は、それ以来絶妙なパートナーとなり、いちいち「助けてよ」って言わなくても、自動的に逃げてくれるようになったから、困ったものです。
こういうのってパターンになってしまうのですね。そして同じことが繰り返される。気が付けば「あれれ?」って感じです。
そろそろ私は逃げ足くんとは個別契約をするときが来たようです。
「今まで助けてくれて、ありがとう。必要なときになったら呼ぶから、そのときは助けてね~。」