オフィス人事教育のふれあいブログ
2017.01.07
2017年がスタートしました。
皆さん あけましておめでとうございます。
新たな思いや期待に胸を膨らませて新年に臨む方も多いと存じます。はたして今年、酉年の前途はいかに。
昨年は3つ目の坂である”まさか”に直面した年でもありましたね。ポピュリズムというんですか、社会の不満につけ込み行動を扇動する動きが世界のリーダー誕生やら国レベルの枠組みを大きく変えさせました。いたずらに悲観視するわけではありませんが先の大戦を引き起こした自国主義の台頭を予兆できなくもありません。なんか年央以降の激動を感じざるをえません。
お正月のBS放送で、「欲望の資本主義~ルールが変わる時~」という番組を見ました。時代を代表する経済学者、経済人がコメントする内容でした。あくなき欲望で資本主義を引導してきた成長信仰がいまや破たんしつつあるのではないか、との警鐘のように思いました。かといっていったん物質的豊かさを経験した私たちは経済の低成長に耐えられるのか、との問題的でもありました。
しかし昨今、国内総生産(GDP)のモノサシでは測れない社会に確実に変化しつつあるのではないか、と小生のような素人でも直感できます。
私たちの暮らし、社会の目指すべき方向はどのようになっていくのでしょうか。そのために私たちは何を考え何を信じていけばよいのでしょうか、大きな転換点に遭遇する年といっても過言でないように思えます。
そういう折、私たちの働き方改革やら企業の人事労務管理の在りようがにわかにクローズアップされています。電通の過労死事件が契機となった長時間労働の規制や監督強化、職場内ストレスチェック体制の整備、今年1月から施行の子の看護、介護休業制度の改正など少子高齢化社会に対応の労働法制は大きく変わっていくことが予想されます。
さまざまな労使の課題も頻発するでしょう。
企業の労務問題を予見し先取りし、その予防策やら対応を業とする私ども社会保険労務士として、身を引き締まる思いを強くした年の始めでした。