オフィス人事教育のふれあいブログ

2009.08.13

2009年真夏 お盆前夜 

いよいよ毎年の日本の夏行事、お盆休みですね。
皆さんはどのようにお過ごしですか。
ご先祖さまをご自宅にお迎えする13日~15日、僕も子供をつれて故郷のお墓参りに行くのが恒例になっていました。
でも子供たちが成長し、学校を卒業して就職、そして結婚。・・・。
となると今度は僕の家が故郷に変わってしまいました。
孫やら親やらが自宅に集まって、真夏のひと時を会するっていうのはやっぱり、いい日本の伝統美といえますね。夜には、小さな庭に盂蘭盆会の蝋燭の灯りをともし、亡き両親やご先祖様の思い出話を交わす。そういう家族の絆を再認識するのがきっとお盆なのでしょうね、

またちょうど、1年の前半期と後半期の切り替え時にお盆休みがあるのも一つの区切りでいいものです。
僕のところは自営といっても個人事業所なのですが、潰れることなく事業が継続できている喜びをひとしお感謝しています。感謝と同時に後半期に向かっての覚悟にパワーを注ぐことができるような夏休みを過ごそうとひそかに思っています。

でもとかく意識すると、やりたいと思っていることが気にかかり、気負いで空回りということが僕にはよくあります。今回も立松和平著「道元」下巻を買っては見たものの一向にはかどらない。予定は未定。計画倒れ。・・・いつものパターン。ああ、やっぱり僕は意思が弱い・・・と。

最近、少しだけ吹っ切れたとというか、自分にいい聞かせていることがあるんですよ。つもりやはずは、人の常。「人間、本来無一物」ってね。実は僕の実家は、小さな禅寺なんですが、庫裏の客間床の間に「本来無一物」と掘られた炭竹が吊り下げられています。

じたばたしなくても、所詮、世の中、何もないんだよ。今あるように思うのは人間の欲からくる幻想でみんな錯覚の代物ですよ、ということらしい。本当の意味は定かではないが、たしか僕の中学3年生のとき、田舎の小さな集落の中では、珍しく上品でいかにも教養人を思わせる老人が教えてくれたのです。白髪に長い白ひげが似合う檀徒総代という方でしたので子供心にふ~んそんなことか。と妙に感心した次第。

平凡でも当たり前のことをごく自然に行う、突然の珍客にも惑わされない。夕べにねぐら訪ねられるに共に捜し、朝げに教えを請えばこれを授ける。肝っ玉が座っていてこれぞ”Theグレイター”っと思わず羨望してしまいます。文句なしかっこいい。余裕というか、人としての優しさ、これってやっぱしキャパシティの広さ、ですね。

これが簡単なようでなかなかできない。一つ行えば、必ずああでもない、こうでもない、とへんてこな自省が入る。自省といえば聞こえがいいが、なんのこっちゃない。出るのは愚痴ばかしなんです。人生後悔ばかり、とは文豪、有島武郎の句ですが、反面、後悔先に立たず、一歩、前へ。踏み込めば道が開かれる、との思いで今年、後半を臨んでみようと考えるお盆休み前夜でありまする。

皆さんもよい夏休みを・・・。