オフィス人事教育のふれあいブログ

2008.07.16

社員を活かす・会社を変える  社員の行動を変える15ステップ

社員の行動を変える15のステップ
強い組織をつくる、好業績な職場に生まれ変わる、社員全員が目標に向かって一致団結、燃える集団となる、等々・・ 今、本屋のビジネスコーナーでは、経営者のための組織論やリーダーシップ論の実践図書が所狭しと平積みされています。
古今東西、強い組織作りに必要な経営者読本に限りがないのです。しかし現実には規模の大小を問わず人の集まるところ、人心を一つにし、持てる能力をフル活用できるリーダーはそう簡単にお目にかかれません。(個性豊な部下達を統率した武田信玄のような戦国武将のリーダーが、昨今、若い女性たちに大変、人気のようですね。)一人のカリスマが、その魅力ゆえに部下の魂の隋までつかむことができれば事は容易に進むかもしれませんが。

“皆で決め、参加して、認めてもらえる”存在感を根づかせよう
現実の職場はというと、どうでしょうか。ほどほどの凡人の集まり(どんぐりの背比べ)をどのように会社が目指すたくましいコア人材に変えることができるのでしょうか。せいてはことの仕損じあらん,ことも考えて、その気のない者の重い腰を上げさすに足る工夫が大切であることに気づきます。
そのキーとなるポイントは次の3つであると考えています。つまり①皆で決めること②一人一人が参加すること③他の人から認め励まされていることを実感できること、です。「わが社は人を大事にしている・人こそ命・社員に感謝の気持ちを忘れずに!」などのお題目たぐいは、社長の訓示のようなもの。聞き飽きています。これではだめですね。要は会社組織に所属する社員一人ひとりが実感として感じるものなのですから。この会社は私達を本当に大事に扱ってくれているんだ、という受け取りをしてくれなければ、何をやっても元の木阿弥ですからね。

経営者 人事総務担当者の役割機能
知識や技能は、上司先輩が手取り足取り教えていけば、知ることも、できるようにもなります。しかし厄介なのはやろうとしない・その気のない社員に会社が願うような好業績人材になってもらおうとするのですから大変です。一つ縄にはいきません。部下も同僚も先輩も会社に勤める人の多くは、自分こそしんどい役回りであってやっている割には処遇が合わんとの思いを持っているものです。そういう人達の行動を変容させるわけです。数学の方程式のように「こうすればこうなる」ようなシナリオ通りにはいきません。
 まさにここが賢明な仕掛け人の出番なのです。経営者または人事労務担当者がもっと真剣に知恵を絞り、工夫を重ねて方法を考え、主体的な活動として職場の隅々にもっと根っこを張るように努力すべきではないでしょうか。社長や人事総務のスタッフ自らが現場に足を運び、彼らの存在重要性を汲み取り、そして光輝かす、という大きな夢の実現プロジェクトに社運を賭けてみるのもワクワクする楽しみですよ。そこで皆さんに、社員を生かし強い会社に変える仕組みづくり・仕掛け作り、15のステップを提唱してみたい、と思います。

会社改造と活性化のフローチャート
進むべき方向を示す
1、 自分の会社の方向をはっきりさせる
2、 年度計画と重点課題
3、 部門毎の目標や方針を設ける
自分達の役割を知り合う
4、 メンバー一人一人の役割と責任を考える
5、 役割を踏まえた行動計画を作成する
6、 会社・職場全員でそのマイプランを確認、検証し評価する
自己マネジメントを徹底させる   (目標を追う行動のP・D・C・A)
7、 ゴー・キックオフセレモニィーでスタートする
8、 月度、検証で進行状況をフィードバックする
9、 中間時検証の仕方、期末時検証の仕方
行動の成果を職場の共有資産とする
10、 学習した行動の良否を皆で共有する
11、 言い訳をみなの知恵で克服する
12、 次期の行動ガイドに生かす知恵を会社資産とする
次なる行動を後押しする
13、 培った学習効果を”見える化”していく工夫を行う
14、 目標という道標を皆で渡り切る準備と手続き
15、 皆で達成感を味わう
 
次回からは、さらに各ステップごとに必要なミーティングの運営方法やメンバー間の心あわせの大事なポイントを解説していきます。

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