オフィス人事教育のふれあいブログ

2008.06.02

70歳雇用支援アドバイザー認定講習を受講しました。

70歳(エイジフリー)戦力化への取組み
先週、3日間、千葉の幕張で70歳雇用支援アドバイザー認定講習なるものを受講してきました。少子高齢化、この聞きなれた現下の問題に、企業としてどう取り組むか。70歳戦力化がなぜ必要か。そのための仕組みをどう考えるか。これらのテーマで全国47都道府県から60名の高齢者雇用アドバイザーが集まりました。
 小子化(出生率1.26)、高齢化(平均寿命男79歳・女86歳)が全人口に締める60歳以上の高齢者の比率を急速に増大させています。この傾向が進むと高齢者割合は現在27%から、団塊世代が65歳になる2012年には3人に1人が、団塊ジュニアが60歳となる2040年には2人に1人が60歳以上になります。
 特に労働力人口の減少傾向をみると若者の就職支援や女性の一層の職場進出、それに高齢労働力の活用なくして企業の生産性の維持拡大は至難の業と言われています。
このような背景から今後、政府は再チャレンジ支援総合プラン行動計画(2006年12月)を打ち出し、2010年までに65歳定年企業を50%、70歳まで働ける企業を20%にまでもっていくことにしています。
押し付けて・知らぬ顔して・参加せず(定年後の腰掛勤務)にならないために
講習では、①希望者全員の継続雇用の義務化②雇用義務年齢の70歳までの上昇③社会的責任としてのエイジフリー雇用が予想される中、70歳(エイジフリー)雇用の方法と戦力化をめぐって私達アドバイザーが経営者への働きかけをどのように行なっていくか、また定年後の腰掛勤務にならないように加齢に伴う能力意欲低下をいかに防ぐか、そして60歳以降も自分の商品価値を最大化するプロフェショナルへのエイジフリー人事モデルとはどのようなものなのかを内容とするものでした。
雇用も勝ち取る時代っです!
3日間、講義・演習・まとめと正直にいって疲れ果てました。
帰りの新幹線で、ビールを飲みながら重いかばんの中をゴソゴソしてて、古新聞の見出し「給料は勝ち取るものよ!」がふと目に止まりました。女性漫画家が寄せた記事とかで、その内容が、痛快な語りで実に面白いのです。少し紹介しますね。「最近、雇用崩壊ということが盛んにいわれます。若者はなかなか正社員になれないし、企業も派遣を安く使うしか手がないのが現実。労使とも厳しいとは思います。でもそれってフリーで20年やってきた感覚としては普通なのです。手伝ってくれるアシスタントも漫画家の仕事がなくなれば雇えません。腕のいいアシスタントは、あちことで引っ張りだこで休む時間もないが、腕の悪い人には年に数日しか仕事はない。私達の業界では、雇用は自力で生み出すものです。働く側はお給料をもらうのではなく、獲得する気持ちでなければ駄目だし、使う側も役にたってくれる社員に責任を負うべきは当然でしょう。」
僕は、このような考えの行いが仕事と対価の本質だと思いました。そして価値ある人材になれば当然、雇用は生まれるし、貢献すれば安定雇用を生むはずです。
 法律や規制で用意されるような雇用ではなく、雇用も勝ち取るものと思います。自分のバリューを上げれば労使共に支え合う関係になれるはずです。
70歳(エイジフリー)雇用の方法と戦力化は、この記事でガッテン!ガッテン!

大阪市中央区 officejinji.or.jp   在 岡本 眞