オフィス人事教育のふれあいブログ

2008.02.17

人の優劣意識は、本能か?

この週末、雪の湖北に出張に出かけました。雪の舞う長浜市郊外での寒い夕方、タクシーの運転手いわく、昨夜、某市会議員を乗せて気分を大層、痛めたとのこと。「俺や〇〇のうちまで走ってくれ!」「どのあたりですか」「なに、俺のうちも知らんのか!」まあこんな会話だという。また同じ運転手さん、ある草津市内で、大学の教授2人を乗せて、走行中、「こないだ、わしのゼミの学生の親から就職を頼まれて、大企業に押し込んでやったのに、酒の一本持って挨拶にもきよらん。・・」とのお冠ばなし、大津市内でクラブのホステスが1万円札を渡して、おつりを砕くようにコンビに行きを命令し、自分はくわえタバコで呆然と突っ立つていたこと・・などなど復路の30分間が、この類の話であっという間に過ぎてしまいました。
 
 皆さん。今更ながら人間の品格って何でしょうね。
 人の悪口をいってけなしたり、陥れたりするっていうのは、つまるところ他人の存在を低めて自分が優位に立ち、周囲にもっと自分ことを崇めろ!って言っていることなんですよね、なんと厚顔なコンチキ野郎かということに気づいていないんです。あの斉藤一人さんは、「人のことをほめて、ほめて、ほめまくりなさい」と。しかしこれがなかなか難しいんですね、僕なんぞ凡人には。
 かつて福沢諭吉は”天は人の上に人を作らず 人の下に人を作らず、と説いた事は知っていますよね。
 でもこれとて人間の優劣は学問で決まる、との選民思想に通ずるらしいのです。
勉強をし、努力する者が怠け者や享楽者を支配する、との格差社会が今、若い世代で散見されます。一見、もっともらしい自由平等普遍の考えに賛同しつつ、どこか矮小でみみっちい優劣本能を感じてしまう夜行列車での帰路でした。